マイクロバブル入浴の驚くべき効果:健康と美容に与える影響を解説

入浴

近年、さまざまな工夫がなされた入浴方法の中で、1-100μmの微細な気泡(マイクロバブル)を混入させた湯が注目されています。
マイクロバブル入浴とは、1-100μm(マイクロメートル)の微細な気泡(マイクロバブル)を多数含む湯に浸かることです。これらのマイクロバブルは、特殊な装置(マイクロバブルバスユニット)を使って生成され、湯に混ぜられます。

マイクロバブルは非常に小さいため、通常の気泡よりも皮膚の表面に密着しやすく、皮膚の奥深くまで浸透することができます。これにより、マイクロバブル入浴は、皮膚の汚れや皮脂を効果的に取り除くとされています。また、マイクロバブルが皮膚表面に空気層を形成することで、保湿効果や温熱効果が向上し、リラックス効果や美容効果が期待されます。

さらに、マイクロバブル入浴は、通常の水道水浴と比較して、心身に良好な主観的変化を与える可能性があることが研究で示唆されています。これらの理由から、マイクロバブル入浴は、健康や美容を追求する人々にとって魅力的な入浴法とされています。
本記事では、マイクロバブル入浴が体温調節や脂質の浄化に及ぼす影響について説明します。

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1.体温調節への影響

健康な若い男性12名を対象とした研究では、マイクロバブル入浴と通常の水道水入浴の違いが調査されました。実験では、被験者たちを25℃/50%RHのチャンバー内で30分間休息させ、20分間のマイクロバブル入浴(MB)または通常の水道水入浴(CB)を行った後、再びチャンバー内で30分間休息させました。

結果として、MB入浴中の平均皮膚温、発汗量、皮膚血流、心拍数の増加は、CB入浴よりも有意に大きかったことがわかりました。しかし、皮脂量には有意な差は見られませんでした。そのため、MB入浴はCB入浴に比べてより大きな熱的負担を伴うと判断されました。

2.皮膚の水分量と保湿効果

健康な成人女性15名を対象とした別の研究では、マイクロバブル入浴(MBU浸漬)と通常の水道水入浴の違いが調査されました。結果として、MBU浸漬は角層水分量を増加させ、浸漬後も保湿効果が高かったことがわかりました。これにより、MBU浴は肌の乾燥が気になる人にとって効果的な入浴方法の選択肢となる可能性が示唆されました。

3.主観的評価の差

健康な成人女性11名を対象とした研究では、マイクロバブル入浴(MBU浴)と通常の水道水入浴の主観的評価の差が調査されました。その結果、MBU浴は全身のあたたまり感、リラックス感、くつろぎ感、幸せ感、肌のしっとり感、肌のさっぱり感、上質感・高級感、贅沢感、「わくわくする」感じ、「感動する」感じ、お湯の柔らかさ、ぐっすりと眠れそうかの12項目で有意な差をもってMBU浴が良好な結果でした。また、筋硬度は入浴の種類による差はなかったことがわかりました。これらの結果から、MBU浴は心身に良好な主観的変化を与える可能性があることが示唆されました。水道水浴よりも強いMBU浴の温熱効果や白濁した湯色による影響の可能性が考えられます。

4.マイクロバブルの性状が温熱効果と入浴イメージに与える影響

20代の健康な男性9名を対象に、マイクロバブル入浴の性状が温熱効果と入浴イメージに与える影響を調査するための実験が行われました。4つの異なる条件(さら湯入浴、高濃度小粒径マイクロバブル入浴、低濃度大粒径マイクロバブル入浴、低濃度大粒径マイクロバブル入浴)が設定され、10分間の入浴実験が行われました。

実験の結果、マイクロバブル入浴の温熱効果は、濃度や循環流量に左右され、さら湯入浴よりも高くなることもあれば、同等になることがわかりました。高濃度マイクロバブル入浴は、皮膚表面に空気層が形成され、穏やかな生理的変化をもたらすため、湯の質感がマイルドと印象づけられ、交感神経活動が抑制されリラックス効果が示唆されました。一方、低濃度マイクロバブル入浴は、湯の質感がハードと印象づけられたが、温熱効果は湯の対流と温度が直接作用しやすいため、最も高くなることが明らかとなりました。

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まとめ

これらの研究結果から、マイクロバブル入浴は体温調節、皮膚の保湿効果、主観的評価、温熱効果に対してさまざまな影響を与えることが明らかになりました。一部の研究では、マイクロバブル入浴が通常の水道水浴と比較して、より大きな熱的負担を伴うことが示されましたが、他の研究ではマイクロバブル入浴が皮膚の保湿効果や主観的評価において良好な結果をもたらすことが示唆されています。

また、高濃度のマイクロバブル入浴は皮膚表面に空気層を形成し、穏やかな生理的変化をもたらすため、リラックス効果が得られることがわかりました。一方、低濃度マイクロバブル入浴は、湯の質感がハードと印象づけられるものの、温熱効果が最も高くなることが明らかとなりました。

これらの知見から、マイクロバブル入浴は、通常の水道水浴と比較して、体温調節や皮膚の保湿効果に対してプラスの影響を与える可能性があることが示されました。また、マイクロバブル入浴は、入浴後の肌の乾燥が気になる人にとって効果的な入浴法の選択肢となりうることが考えられます。

さらに、マイクロバブル入浴は心身に良好な主観的変化を与える可能性があることが示唆されているため、マイクロバブル入浴は、リラクゼーションやストレス緩和、美容効果を追求する人々にとって魅力的な入浴法であると言えるでしょう。

今後の研究では、マイクロバブル入浴の具体的なメカニズムや、さらなる健康効果について調査されることが期待されます。また、マイクロバブル入浴の効果を最大限に引き出すための最適な条件や、個々のニーズに応じた最適な入浴法が開発されることで、より多くの人々がマイクロバブル入浴の恩恵を享受できるようになると考えられます。

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【参考文献】

空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shasetaikai/2009.2/0/2009.2_1271/_article/-char/ja/

日本健康開発雑誌:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjhr/43/0/43_202243G04/_article/-char/ja/

日本健康開発雑誌:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjhr/41/0/41_20200423/_article/-char/ja/

人間と生活環境:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhesj/19/2/19_KJ00008328214/_article/-char/ja/

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