「バスクリン」は昭和の初期から現在まで発売しているロングセラー商品で、粉末の入浴剤では最古参の商品です。現在ではそれぞれのニーズに合わせたラインナップとなっており、どの商品を選んだらいいかわかりませんよね。
今回はバスクリンについて徹底解説。おすすめのバスクリンも紹介していますので、最後までよろしくお願いいたします。
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バスクリンとは
出典:バスクリン公式サイト
「バスクリン」とは、会社名の「バスクリン」が発売している粉末入浴剤で、1930年に発売したロングセラー商品です。
今回はバスクリンの歴史と商品のラインナップを紹介します
バスクリンの歴史
バスクリンは、当時の「津村順天堂」が発売している婦人薬の製造で余った生薬を社員がお風呂に入れたところ、体が温まったことが始まりとなり、1897年に日本初の入浴剤「浴剤中将湯」が発売されました。この浴剤中将湯に温泉成分と香りを加えた入浴剤「バスクリン」が1930年に発売されました。もともとは夏用の入浴剤でしたが、のちに通年商品となりました。
1988年に「ツムラ」に社名変更。2006年に入浴剤などの家庭用品事業を分社化し、それらの事業は「ツムラライフサイエンス」が承継し、設立しました。
2008年にツムラから独立し、2010年に会社名の「バスクリン」に社名変更し、2012年に「アース製薬」の子会社となりました。
会社の社名変更や分社化などがあったものの、商品自体はずっと変わっておらず、発売から90年以上もの長きにわたって人々に愛されています。
ラインナップ
バスクリンは1930年の発売以来、現在では多くの商品のラインナップがあります。
表示区分:医薬部外品(大人のバスクリン、ピュアスキンは除く)
効能:疲労回復、冷え症、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、痔、荒れ性、あせも、しっしん、にきび、ひび、しもやけ、あかぎれ、うちみ、くじき(全商品共通)、産前産後の冷え症(スはタンダードタイプのバスクリン以外)(大人のバスクリン、ピュアスキンは除く)
バスクリン
スタンダードタイプの入浴剤です。香りはゆず、森、ラベンダー、ジャスミン、ベルガモット、レモン、カモミール、新茶の8種類。
大人のバスクリン(浴用化粧料)
アンチエイジングケア向けの入浴剤。香りは神秘の青いバラ、高貴なホワイトラベンダー、魅惑のピンク檸檬の3種類。
バスクリン 素肌クリア
重炭酸ナトリウムを配合した入浴剤。香りはフレッシュシトラス、スウィートハーバルの2種類。
バスクリン ピュアスキン(浴用化粧料)
スキンケアタイプの入浴剤。しっとり肌、なめらか肌、つややか肌、やわらか肌、プラチナの輝きの5種類。
バスクリン薬湯
生薬を配合した入浴剤。カラダめぐり浴、じんわり保湿感、温感EXの3種類。
バスクリン くつろぎの宿
温泉情緒を楽しむための入浴剤。ぬくもりごこち、しっとりごこちの2種類。
バスクリンマルシェ
100%天然精油と自然由来の成分だけで作った無添加入浴剤。香りはジンジャー&レモングラスMIX、ラベンダー、レモングラス、オレンジ、ミントの5種類。
バスクリンクール
クールタイプの入浴剤。かつてあった「クールバスクリン」が前身となっています。香りは晴々さわやかWミント、元気はじけるレモン&ライム、避暑地の新緑の3種類。
このほかにも数量限定商品も発売しています。
有効成分
バスクリン:温泉ミネラル成分(乾燥硫酸ナトリウム)
素肌クリア:重炭酸ナトリウム(最大配合)、温泉ミネラル成分(塩化ナトリウム)
薬湯:ダブル生薬顆粒(センキュウ末・トウキ末)、温泉ミネラル成分(乾燥硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム(温感EXのみ))
くつろぎの宿:温泉ミネラル成分(乾燥硫酸ナトリウム(2商品共通)・硫酸マグネシウム(ぬくもりごこち)・炭酸水素ナトリウム(しっとりごこち))
バスクリンマルシェ:天然ミネラル(乾燥硫酸ナトリウム)
バスクリンクール:炭酸ナトリウム、温泉ミネラル有効成分(硫酸ナトリウム)
保湿成分
バスクリン・素肌クリア・薬湯・くつろぎの宿・バスクリンマルシェ・バスクリンクール:オーガニック認証ホホバ油(オイル)
その他の成分
香り成分
バスクリン:天然アロマ成分(香りプレミアム)
大人のバスクリン:アロマ粒エッセンス
バスクリンマルシェ:天然精油
有効・保湿成分以外の成分
大人のバスクリン:オーガニック認証ホホバオイル、ザクロエキス(しっとり成分)
ピュアスキン:真珠エキス顆粒(うるおい成分(全商品共通))、このほか各商品ごとのうるおい成分が配合されています。
くつろぎの宿:にごり成分
バスクリンクール:メントールパウダー(清涼成分)
成分フリー
バスクリンマルシェ以外:パラベン・アルコールフリー
バスクリンマルシェ:合成香料・合成着色料・石油系成分フリー
皮膚刺激性試験
バスクリンマルシェ以外:パッチテスト、スティンギングテスト済み
環境や設備への配慮
全商品共通:環境配慮型容器(バスクリンマルシェはパウチタイプ)
バスクリン・薬湯:エコキュート対応
その他
イオウは含まれていません。
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注意事項
残り湯の洗濯は可能ですが、すすぎやつけ置きは避けてください。衣類によっては着色する場合がありますので、ご注意ください。
残り湯を植物の水やりには絶対に使わないでください。
入浴以外の用途には使用しないでください。また、他の入浴剤との併用は避けてください。
他社類似商品との比較
バスクリンと似たような商品を販売しているメーカーの商品について比較しました。
バスロマン(アース製薬)
アース製薬が発売している「バスロマン」は定番の粉末入浴剤。定番の温浴タイプとスキンケアタイプ、クールタイプ、無添加タイプ、プレミアムタイプ、薬泉、ユーカリラベンダーがあり、温浴タイプが定番のバスクリンと、クールタイプがバスクリンクールと、無添加タイプがバスクリンマルシェと、薬泉がバスクリン薬湯とそれぞれ似ています。スキンケアタイプはピュアスキンと似ていますが、バスロマンのスキンケアタイプは医薬部外品という表示区分の違いがあります。
ユーカリラベンダーはバスクリンとの共同開発商品で、花粉の季節におすすめの浴用化粧料です。
HERSバスラボ・ボトル(白元アース)
白元アースもバスクリンと同様、アース製薬の子会社で、類似入浴剤では「HERSバスラボ」のボトルタイプがあります。定番タイプが4つの香りと、クールタイプが2つの香り、濃厚シリーズが4つの香りのラインナップがあります。
いずれも医薬部外品の入浴剤ですが、こちらは保湿成分のヒアルロン酸(クールはビタミンC、濃厚シリーズはコラーゲンもそれぞれ配合)を配合しているため、スキンケアが重視の入浴剤です。
ROTEN薬用入浴剤(扶桑化学)
「扶桑化学」は長野県の会社で、入浴剤や洗浄剤などを販売しています。ボトルタイプの入浴剤では「ROTEN薬用入浴剤」があり、香りはゆずや森林などがありますが、販売先が主に長野や山梨、愛知などの東海地区が中心で、首都圏や京阪神などではほとんど見かけることがありません。
バスフラワー(ヘルス)
「ヘルス」は石川県にある入浴剤の会社で、定番入浴剤では「バスフラワー」があります。香りはゆず、ジャスミン、森林、ハッカの4種類で、温泉構成成分が温浴効果を高め、血行を促進し、疲労回復などに効果がある薬用入浴剤です。
しかし、本社が石川県にあるため、販売先が石川県などの北陸地区が主なルートで、首都圏や京阪神では見かけることがありませんので、公式のオンラインショップでご購入ください。
バスリフレ(ライオンケミカル)
「ライオンケミカル」は和歌山県の会社で、入浴剤などの日用品を販売しています。バスクリンと似たような入浴剤では「バスリフレ」があり、定番タイプとプレミアム、スーパークール、にごり湯タイプがあります。薬用入浴剤ではありますが、保湿成分にローヤルゼリーエキスを配合し、スキンケアも重視している点では、HERSバスラボと似ています。
こちらも首都圏や京阪神ではあまり見かけることがなく、一部のホームセンターのPB商品として販売しているものがあります。
パパヤ桃源(五洲薬品)
「五洲薬品」は富山県の製薬会社で、入浴剤や化粧品、ミネラルウォーターなどを販売しています。
定番の入浴剤では「パパヤ桃源」があり、ジャスミン、はっか、ユズ、森林、れもん、さくらの6種類。15gの小袋タイプと70gの缶、210gのパウチタイプから選べます(れもんとさくらは缶のみ。パウチタイプはジャスミン、はっかのみ)。さらにジャスミンは700gのボトルと缶、1100gのボトルがあり、レトロなパッケージは昭和の文化を思わせます。バスクリンと同様に、1955年発売から60年以上長きにわたって人々に愛されているロングセラー商品です。主にオンラインショップで販売していますが、一部の雑貨店などでも販売しています。
おすすめのバスクリン10選
最後はおすすめのバスクリン10選を紹介します。数多くあるバスクリンシリーズの中から、人気の商品を集めました。
バスクリン カモミールの香り
スタンダードタイプのバスクリンの中から、「カモミールの香り」を紹介します。カモミールはハーブの一種で、小さなマーガレットのような形の花が特徴です。りんごのような甘い香りで、ハーブティーにしたり、ヨーロッパでは民間薬として用いられています。「香りプレミアム」の粒がお湯の中でしっかりと溶け、カモミールの甘い香りに癒されます。温泉ミネラル成分配合で温浴効果を高めて血行を促進し、疲れや冷え性などに効果があります。エコキュート対応。
価格:601円(楽天の場合)
容量:600g
バスクリン くつろぎの宿 ぬくもりごこち
温泉タイプの入浴剤「くつろぎの宿」から、「ぬくもりごこち」を紹介します。この商品は3つの体感(視覚・感触・嗅覚)を強化し、温泉宿のくつろぎ気分をお楽しみいただける入浴剤で、同じバスクリンの商品の「日本の名湯」とは違うタイプのものです。温泉ミネラル成分の乾燥硫酸ナトリウムと硫酸マグネシウムが温浴効果を高め、血行を促進し、湯上がり後もポカポカ感が続きます。お湯の色はにごり湯で、濃いめのこがねのような乳黄色系です。香りは森の香りです。
価格:547円(楽天の場合)
容量:600g
バスクリン薬湯 じんわり保温感
生薬が入った入浴剤「薬湯」の中から、「じんわり保温感」を紹介します。温泉ミネラル成分(乾燥硫酸ナトリウム)にセンキュウ末とトウキ末の2つの生薬有効成分を配合し、温浴効果を高めて血行を促進し、冷え症や肩こりなどに効果があります。保湿成分にオーガニック認証ホホバオイルに加え、オトギリソウ、トウキンセンカなどの11種の植物成分を配合。お湯の色は和漢イエロー。シトラスジンジャーの香りも気分をほぐしてくれます。エコキュート対応。
価格:507円(Amazonの場合)
容量:600g
バスクリンマルシェ ミントの香り
無添加タイプ入浴剤「バスクリンマルシェ」の中から、「ミントの香り」を紹介します。有効成分から香りまですべて自然由来の成分のみを使用した入浴剤で、有効成分に天然ミネラル(乾燥硫酸ナトリウム)100%を使用。保湿成分にオーガニック認証ホホバ油、香りは天然精油100%と、素材にこだわりを持っています。また、合成香料、合成着色料、石油系成分はすべて無添加。ミントの香りもさわやかで、夏にもおすすめです。容器も小さく丸めて捨てられるパウチタイプで、環境にも優しいです。
価格:336円(Amazonの場合)
容量:480g
大人のバスクリン 神秘の青いバラの香り
アロマ&エイジングケアタイプの入浴剤「大人のバスクリン」の中から、「神秘の青いバラの香り」を紹介します。青いバラはもともとの自然界には存在せず、品種改良や遺伝子組み換えで作られたものが実際にあります。しかし、数的には非常に少ないです。この商品はバラの香りとお湯の色のシルキーブルーで「青いバラ」に近いものに仕上げています。香りもアロマ粒エッセンス配合で華やかな香りが長続き。しっとり成分にオーガニック認証ホホバオイルとザクロエキスを配合しています。Amazon、楽天では商品パッケージが異なります。
価格:489円(楽天の場合)
容量:600g
バスクリン ピュアスキン しっとり肌
スキンケアタイプの入浴剤「ピュアスキン」の中から、「しっとり肌」を紹介します。うるおい成分に真珠由来のタンパクエキスを含む真珠エキス顆粒とミルクプロテイン、豆乳エキス配合で肌がしっとり。お湯の色はクリームホワイトのにごり湯。香りはフローラルブーケの香りです。この商品は浴用化粧料のため、肌のうるおいを実感するための入浴剤です。
価格:547円(楽天の場合)
容量:600g
バスクリン レモンの香り
スタンダードタイプのバスクリンの中から、「レモンの香り」を紹介します。レモンもジャスミンやゆずなどと同様に、昭和の時代から発売し、現在は改良を経て、香りも中身も進化しました。香りは天然アロマ成分を閉じ込めた香りプレミアムの粒がお湯の中でしっかりと溶け、レモンの香りがさわやかです。お湯の色はレモンイエロー。温泉ミネラル成分と保湿成分は、先ほどのカモミールと同じです。エコキュート対応。
価格:602円(楽天の場合)
容量:600g
バスクリン 新茶の香り
次もスタンダードタイプのバスクリンの中から、「新茶の香り」を紹介します。抹茶、緑茶を使った入浴剤はいくつかはありますが、大手のメーカーでお茶の香りの入浴剤を扱っているのはこの商品だけではないでしょうか。香りも摘みたての新茶の香りでほっこりと癒され、お湯の色もティーグリーンです。温泉ミネラル成分と保湿成分は先ほど紹介したカモミールなどと同じです。お茶が好きな方にはおすすめの入浴剤です。エコキュート対応。
価格:507円(Amazonの場合)
容量:600g
バスクリンクール 避暑地の新緑の香り
クールタイプ入浴剤「バスクリンクール」の中から、「避暑地の新緑の香り」を紹介します。この商品の前身だった「クールバスクリン」はマリンブルーのお風呂の色の入浴剤でしたが、のちに進化し、現在のバスクリンクールがあります。避暑地の新緑の香りはリゾート地を思わせる新緑色のお湯の色で、香りも新緑の香りで気分もリフレッシュ。有効成分の炭酸ナトリウム、温泉ミネラル有効成分の硫酸ナトリウム、清涼成分のメントールパウダー配合で湯上がりがさっぱりとし、爽快感が長続きします。
価格:507円(Amazonの場合)
容量:600g
バスクリン 素肌クリア スウィートハーバルの香り
スキンケアタイプの入浴剤「素肌クリア」の中から、「スウィートハーバルの香り」を紹介します。先ほど紹介した「ピュアスキン」もスキンケアタイプの入浴剤ですが、こちらは浴用化粧料。対する「素肌クリア」は医薬部外品の入浴剤です。重炭酸ナトリウムを最大配合し、清浄作用を高め、余分な皮脂を浮き上がらせ、肌がさっぱりすべすべにする効果があります。温泉ミネラル成分(塩化ナトリウム)の温浴効果で冷え性などに効果があります。お湯の色はライトグリーン。ハーブの香りでリラックスした気分を感じさせます。
価格:507円(Amazonの場合)
容量:600g
まとめ
バスクリンは1930年に発売した、粉末の入浴剤では歴史的に長い商品で、会社の社名変更や分社化などを経て、現在も販売しており、現在ではスタンダードタイプをはじめ、スキンケアや生薬入りなど、さまざまなラインナップがあります。
有効成分は商品によってさまざまですが、保湿成分では一部の商品を除き、オーガニック認証ホホバ油を配合しているのは共通しています。また、昔の商品に比べて環境にも配慮した容器を採用したり、一部の商品ではエコキュートにも対応。入浴剤自体の品質や肌のやさしさにもこだわっています。
毎日のバスタイムに、バスクリンでお風呂を楽しみましょう。
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